どうも、大山です。
エンジニアとして仕事をしていると、
「このまま進めても大丈夫だろうか。」
「お客様が本当に求めていることが分からない。」
「もう少し自分で調べてから相談しよう。」
と悩む場面があります。
真面目な人ほど、すぐに周囲へ相談せず、自分一人で解決しようと頑張ってしまいます。
もちろん、自分で考えたり、調べたりすることは大切です。
しかし、答えが出ないまま一人で悩み続けていると、時間だけが過ぎてしまいます。
その結果、納期直前になって問題が発覚したり、認識のズレによって大きな手戻りが発生したりすることもあります。
私はこれまで15年以上、ネットワークエンジニア、プリセールス、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタントとして、さまざまな現場で仕事をしてきました。
その経験の中で感じるのは、
信頼されるエンジニアほど、相談するタイミングが早い
ということです。
問題が大きくなってから相談するのではなく、小さいうちに周囲へ共有する。
判断に迷ったときは、答えを持っている人へ早めに確認する。
そうすることで、仕事の方向性を早い段階で修正でき、周囲も安心して仕事を任せられるようになります。
📘 この記事はこんな方におすすめです
- 分からないことを一人で抱え込んでしまう方
- 相談するタイミングが分からない方
- 上司やお客様へ相談することに苦手意識がある方
- 「もっと早く相談してほしかった」と言われた経験がある方
- 周囲から信頼されるエンジニアになりたい方
私自身も、以前はできる限り自分で解決しようと考えていました。
しかし、KDDIで派遣エンジニアとして働いていた頃、当時の営業チームのリーダーから教わった、ある言葉によって考え方が大きく変わりました。
それが、
「困ったら、お客様に相談する。」
という言葉です。
最初に聞いたときは、本当に目から鱗でした。
結局、お客様の要望や優先順位、判断基準について、一番答えを持っているのはお客様です。
この記事では、私が実際の現場で意識している、
- 相談が早いエンジニアが信頼される理由
- 一人で抱え込むことの問題点
- 相談する相手を選ぶ考え方
- 「困ったらお客様に相談する」という仕事術
- 相談と丸投げの違い
について解説します。
相談することは、自分で考えることを諦めることではありません。
仕事を正しい方向へ進めるための、大切な行動の一つです。
Contents
相談が遅い人ほど、仕事は難しくなる
新人エンジニアだけでなく、ある程度経験を積んだエンジニアでも、相談するタイミングを逃してしまうことがあります。
例えば、
- もう少し調べれば分かるかもしれない
- 自分で解決しなければ成長できない
- 相手が忙しそうで話しかけづらい
- こんなことを質問したら怒られるかもしれない
- 自分の知識不足を知られたくない
と考えてしまうことがあります。
このような気持ちは、私にもよく分かります。
エンジニアであれば、できる限り自分の力で問題を解決したいと考えるのは自然なことです。
しかし、自分で考えることと、一人で抱え込むことは違います。
少し調べれば解決できる問題であれば、自分で調べるべきです。
一方で、何時間調べても答えが出ない問題や、自分では判断できない問題については、早めに相談した方が仕事はスムーズに進みます。
現場では、自分が何時間も悩んでいた問題が、詳しい人へ聞いたら5分で解決することも珍しくありません。
⚠ 注意点
相談することをためらっている間にも、納期は近づいていきます。
問題が小さい段階であれば、選べる対応方法も多くあります。
しかし、納期直前になってから問題が発覚すると、対応できる選択肢が少なくなり、周囲にも大きな負担をかけてしまいます。
「もう少し頑張ってみよう」と考えることは大切ですが、相談する期限も自分の中で決めておきましょう。
例えば、30分調べても解決の糸口が見つからなければ相談する。
作業予定に影響が出そうだと分かった時点で報告する。
お客様の要望を自分たちだけでは判断できない場合は、早めに確認する。
このように、相談する基準を持っておくことで、一人で長時間抱え込むことを防げます。
相談することは迷惑ではなく、仕事の一部
相談が苦手な人の中には、
「質問したら、相手の時間を奪ってしまうのではないか。」
と考える方もいます。
確かに、何も調べずに何度も同じ質問をしたり、自分で考えずに答えだけを求めたりすれば、相手の負担になります。
しかし、状況を整理したうえで早めに相談することは、決して迷惑ではありません。
むしろ、周囲が本当に困るのは、
何も相談されないまま問題が大きくなり、納期直前になって初めて発覚すること
です。
例えば、作業が予定より遅れているにもかかわらず、担当者から何も報告がなかったとします。
周囲は予定通り進んでいると思っているため、別の工程や関係者との調整もその前提で進めています。
そして納期直前になって、
「実は、まだ作業が終わっていません。」
と言われれば、他のメンバーも急いで対応しなければなりません。
一方で、遅れそうだと分かった段階で相談されていれば、
- 別のメンバーが支援する
- 作業の優先順位を変更する
- スケジュールを調整する
- 作業範囲を見直す
- お客様へ早めに説明する
といった対応ができます。
✅ ポイント
相談とは、自分の問題を誰かに押し付けることではありません。
問題が大きくなる前に情報を共有し、チームとして対応できる時間を確保することです。
早めに相談することで、自分だけでなく、周囲の時間も守ることができます。
相談が早い人は、問題が起きない人ではありません。
問題が起きたときに、小さい段階で周囲へ共有し、仕事を前へ進められる人です。
そのような人は、上司やお客様からも、
「この人なら、何かあっても早めに報告してくれる。」
と思ってもらえます。
この安心感が、仕事上の信頼につながります。
私の仕事観を変えた「困ったらお客様に相談する」という言葉
私がKDDIで派遣エンジニアとして働いていた頃、当時の営業チームのリーダーから聞いた言葉で、今でも印象に残っているものがあります。
それが、
「困ったら、お客様に相談する。」
という言葉です。
最初に聞いたとき、私は「なるほど、確かにその通りだ」と感じました。
それまでは、仕事で判断に迷ったときは、まず社内で答えを探すものだと考えていました。
先輩へ相談する。
上司へ相談する。
営業担当へ相談する。
社内の関係者で話し合う。
もちろん、技術的な問題や社内の事情については、社内で相談することが必要です。
しかし、お客様の要望や優先順位について社内だけで話し合っても、本当の正解が出ないことがあります。
なぜなら、
結局、一番答えを持っているのはお客様だからです。
💡 大山の実体験
私がKDDIで派遣エンジニアとして働いていた頃、当時の営業チームのリーダーから、
「困ったら、お客様に相談する。」
と教えてもらいました。
この言葉を聞いたときは、本当に目から鱗でした。
お客様が何を求めているのか。
何を優先したいのか。
どこまで対応すればよいのか。
どの案であれば受け入れられるのか。
これらについて最も正確な答えを持っているのは、社内の上司や先輩ではなく、お客様です。
それ以来、私は仕事で困ったことや判断に迷うことがあれば、できる限りお客様へ相談するようにしています。
もちろん、何も考えずにすべてをお客様へ聞くわけではありません。
自分なりに状況を整理し、選択肢を考えたうえで、お客様の判断が必要な部分を相談します。
この考え方は、今でも私の仕事の軸になっています。
例えば、ネットワークの構成について複数の選択肢があったとします。
技術的には、どちらの構成でも実現できるかもしれません。
しかし、
- コストを優先するのか
- 可用性を優先するのか
- 運用のしやすさを優先するのか
- 将来の拡張性を優先するのか
によって、最適な構成は変わります。
これを社内だけで長時間議論しても、お客様が何を優先しているのか分からなければ、結論は出ません。
そのような場合は、お客様へ、
構成について、A案とB案の2つを検討しています。
A案はコストを抑えられますが、将来の拡張性に制限があります。
B案は費用が高くなりますが、将来的な増設に対応しやすい構成です。
今回の案件では、コストと拡張性のどちらを優先されますか。
と相談した方が、正しい方向へ進められます。
お客様へ相談することは、知識がないことを見せる行為ではありません。
お客様の考えを確認し、認識のズレを防ぐための行動です。
技術の答えと仕事の答えは違う
エンジニアは、問題に対して正しい技術的な答えを出そうとします。
しかし、仕事では、技術的に正しい答えが、そのままお客様にとって正しい答えになるとは限りません。
例えば、最も高性能な機器を選ぶことが、必ずしも正解ではありません。
お客様の予算を大きく超えてしまえば、採用できないからです。
最も安全性の高い設計であっても、運用が複雑になり、お客様が管理できなければ適切とは言えません。
技術的には理想的でも、納期に間に合わなければ、別の方法を選ぶ必要があるかもしれません。
つまり、仕事の正解は、
- 予算
- 納期
- 運用体制
- 社内ルール
- 優先順位
- 将来の計画
などによって変わります。
これらの条件について、一番詳しいのはお客様です。
✅ ポイント
技術的な問題は、エンジニアやメーカーへ相談します。
お客様の要望や優先順位に関する問題は、お客様へ相談します。
社内の契約や対応範囲に関する問題は、営業担当や上司へ相談します。
大切なのは、「誰が答えを持っているのか」を考えて相談することです。
相談が早くても、相談する相手を間違えると、なかなか答えにたどり着けません。
相談する前に、
「この問題の答えを持っているのは誰だろう。」
と一度考えることが重要です。
お客様へ相談するときは、自分なりの案を持っていく
「困ったらお客様に相談する」と聞くと、何でもお客様へ質問すればよいと思うかもしれません。
しかし、相談することと、判断を丸投げすることは違います。
例えば、
どうすればよいでしょうか。
とだけ聞かれても、お客様は困ってしまいます。
相談するときは、できる限り、
- 現在の状況
- 何に困っているのか
- 考えられる選択肢
- それぞれのメリットとデメリット
- 自分たちはどの案がよいと考えているか
- お客様に何を判断してほしいのか
を整理して伝えることが大切です。
例えば、
現在、作業日程について2つの案を検討しています。
A案は予定通り今月中に実施できますが、作業時間が長くなります。
B案は作業時間を短縮できますが、実施時期が翌月になります。
私たちとしては、影響時間の短いB案が安全だと考えています。
業務上、今月中の実施が必要かどうか、ご意見をいただけますでしょうか。
と伝えれば、お客様も判断しやすくなります。
⚠ 注意点
「困ったらお客様に相談する」とは、考えることを放棄して、お客様へすべてを決めてもらうことではありません。
自分たちで調べられることは調べる。
技術的に整理できることは整理する。
そのうえで、お客様にしか決められない部分を相談します。
何も準備せずに「どうしたらよいですか」と聞くだけでは、相談ではなく丸投げになってしまいます。
お客様へ相談するときに自分なりの案を持っていけば、単なる質問ではなく、建設的な打ち合わせになります。
また、お客様からも、
「状況をきちんと整理してくれている。」
「こちらが判断しやすいように準備してくれている。」
と感じてもらえます。
この積み重ねも、信頼につながります。
相談するときは、分かっていることと分からないことを整理する
相談を受ける側にとって困るのは、状況が整理されていない相談です。
例えば、
うまくいきません。
どうすればよいでしょうか。
とだけ言われても、相談された人は、何が起きているのか分かりません。
そのため、まず状況を一つずつ確認する必要があり、解決までに時間がかかります。
相談するときは、最低限、
- 何をしようとしているのか
- 現在どのような状態なのか
- 何を確認したのか
- 何を試したのか
- どこから先が分からないのか
- いつまでに判断が必要なのか
を整理しておきましょう。
例えば、
ネットワーク機器の設定変更後、一部の端末から通信できない状態です。
設定内容とインターフェースの状態は確認しましたが、異常は見つかっていません。
現在、端末側の経路情報に問題がある可能性を考えています。
次に確認すべき箇所について、ご意見をいただけますでしょうか。
と伝えれば、相談された人も状況を理解しやすくなります。
✅ 相談するときの3つのポイント
- まずは自分で調べて考える
- 分かっていることと分からないことを整理する
- 答えを持っている人へ、問題が小さいうちに相談する
相談とは、答えだけを教えてもらうことではありません。
状況を共有し、仕事を前へ進めるために周囲の知識や判断を借りることです。
「困ったら」ではなく「困りそうになったら」相談する
問題が完全に発生してから相談するよりも、問題になりそうだと気付いた段階で相談した方が、対応は簡単です。
例えば、
- 作業が予定より遅れ始めている
- 必要な情報がまだそろっていない
- お客様との認識が少しズレている気がする
- このまま進めると納期に影響する可能性がある
- 担当範囲が曖昧になっている
といった段階です。
この時点では、まだ大きな問題になっていないかもしれません。
そのため、
「もう少し様子を見よう。」
と考えてしまうこともあります。
しかし、問題が大きくなる前に共有しておけば、周囲も余裕を持って対応できます。
相談するときも、
現時点では大きな問題にはなっていませんが、このまま情報がそろわない場合、来週の作業日程に影響する可能性があります。
念のため、現状を共有します。
と伝えればよいのです。
問題が確定していなくても、リスクとして共有することはできます。
相談が早い人は、問題を報告しているのではなく、問題になりそうな兆候を共有しています。
だからこそ、周囲も早めに対策できます。
相談が早い人と、丸投げする人は違う
ここまで読むと、
「困ったら、すぐに誰かへ相談すればよい。」
と思うかもしれません。
しかし、相談が早い人と、何でも人に任せる人はまったく違います。
信頼されるエンジニアは、相談する前に自分なりに考えています。
- まず自分で調べる
- 試せることを試す
- 原因の可能性を考える
- 選択肢を整理する
- 自分なりの意見を持つ
そのうえで、
「ここから先は、答えを持っている人に聞いた方が早い。」
と判断して相談します。
一方で、丸投げする人は、自分で考えたり調べたりする前に、すぐに答えを求めます。
相談された側から、
「どこまで調べましたか。」
と聞かれても、何も答えられません。
これでは、相談するたびに相手の負担が大きくなってしまいます。
💡 大山の考え
私は、相談することは決して悪いことではないと考えています。
むしろ、分からないことや判断できないことを隠し、一人で抱え込む方が危険です。
ただし、相談するときは、自分なりに考えたことも一緒に伝えるようにしています。
「私はA案がよいと考えています。ただし、〇〇の部分に不安があるため、ご意見をいただきたいです。」
このように伝えれば、相手も回答しやすくなります。
相談することと、自分で考えることは両立できます。
相談の早さが、周囲の安心感につながる
お客様や上司が安心して仕事を任せられるのは、問題が一切起きない人ではありません。
どれだけ経験がある人でも、仕事をしていれば分からないことや想定外の問題は発生します。
大切なのは、問題が起きたときにどのように行動するかです。
- 問題を隠さない
- 分からないことをごまかさない
- 影響が小さいうちに相談する
- 必要な相手へ正確に共有する
- 解決後も結果を報告する
このような行動を続けている人は、周囲から、
「何かあっても、早めに知らせてくれる。」
「状況を正直に共有してくれる。」
「一人で勝手に進めず、必要な確認を取ってくれる。」
と思ってもらえます。
それが、安心感につながります。
仕事では、能力が高いことだけでなく、安心して任せられることも非常に重要です。
相談の早さは、その人がどのように仕事を進めるのかを示す、大切な行動の一つです。
信頼は、早めの相談から生まれる
私はKDDIで教わった、
「困ったら、お客様に相談する。」
という言葉を、今でも仕事の軸にしています。
お客様の要望や優先順位について、一番答えを持っているのはお客様です。
技術的な問題について答えを持っているのは、技術に詳しいエンジニアやメーカーです。
社内の契約や対応範囲について答えを持っているのは、営業担当や上司です。
大切なのは、問題を一人で抱え込まず、
「この問題の答えを持っているのは誰か」
を考えて、早めに相談することです。
相談することは、能力が低いことを示す行為ではありません。
問題を正しく認識し、仕事を前へ進めようとしている行動です。
もし今、相談することに苦手意識があるのであれば、まずは、
「困ってから相談する」のではなく、
「困りそうになったら相談する」
ことを意識してみてください。
問題が小さいうちに共有できれば、解決方法も多く残されています。
周囲も余裕を持って対応できます。
そして、その積み重ねが、
「この人なら安心して仕事を任せられる。」
という信頼につながっていきます。
🎯 まとめ
相談が早いエンジニアは、問題が起きない人ではありません。
問題が大きくなる前に共有し、仕事を前へ進められる人です。
相談するときは、
- まず自分で調べて考える
- 分かっていることと分からないことを整理する
- 問題が小さいうちに相談する
- 答えを持っている人へ相談する
- 自分なりの案を持って相談する
ことを意識しましょう。
私がKDDI時代に教わった、
「困ったら、お客様に相談する。」
という言葉は、今でも私の仕事の軸になっています。
お客様にしか分からないことは、お客様へ聞く。
技術に詳しい人にしか分からないことは、その人へ聞く。
一人で悩み続けるのではなく、答えを持っている人の力を借りながら仕事を進める。
これも、周囲から信頼されるエンジニアになるための大切な仕事術です。
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