どうも、大山です。
エンジニアとして仕事をしていると、お客様や上司、営業担当などから、その場ですぐには答えられない質問を受けることがあります。
そんなとき、
- 分からないと言ったら評価が下がるのではないか
- 頼りないエンジニアだと思われるのではないか
- 何か答えなければならない
- 今さら人に聞くのは恥ずかしい
と焦ってしまった経験はないでしょうか。
特に若手の頃や、新しい業務を任されたばかりの頃は、分からないことを素直に認めるのが難しいものです。
その結果、十分に確認できていない情報を、
「おそらく大丈夫です」
「たぶん、この仕様だったと思います」
と曖昧なまま伝えてしまうこともあります。
しかし、エンジニアの仕事では、分からないこと自体よりも、分からないまま曖昧な情報を伝えてしまうことの方が大きな問題になります。
私はこれまで、ネットワークの運用、プリセールス、設計・構築、プロジェクトマネジメント、ITコンサルティングなど、さまざまな立場で仕事をしてきました。
15年以上エンジニアとして働いてきた今でも、分からないことや、その場では判断できないことは普通にあります。
技術は常に変化していますし、製品やサービスによって仕様も異なります。
すべての情報を一人で把握することはできません。
だからこそ私は、分からないことがあったときには、
- 自分の勉強不足を認める
- 詳しい人や正しい情報源へ確認する
- 自分の中で内容を理解する
- 自分の言葉で改めて説明する
- 間違えて伝えた場合は、速やかに訂正する
ということを大切にしています。
📘 この記事はこんな方におすすめです
- 分からないと答えることに不安を感じている若手エンジニア
- お客様からの質問に、その場で答えられず悩んでいる方
- 知識不足を周囲に知られるのが怖い方
- エンジニアとして周囲から信頼されたい方
- 技術力だけでなく、仕事への向き合い方も身につけたい方
この記事では、私自身の経験をもとに、
- なぜ分からないと言える人ほど成長が早いのか
- 知ったかぶりが信頼を失う理由
- 分からないことを確認するときの考え方
- 一度間違えて伝えてしまったときの対応
- 信頼されるエンジニアになるために大切な姿勢
について解説します。
「何でも知っている人にならなければならない」と考えるのではなく、正しい情報を確認し、誠実に伝えられるエンジニアを目指していきましょう。
Contents
エンジニアでも分からないことがあるのは当たり前
エンジニアという仕事をしていると、周囲からは「技術について何でも知っている人」のように見られることがあります。
お客様から質問を受けたときも、その場ですぐに答えられることを期待される場合があります。
しかし、現実には、一人のエンジニアがすべての技術を把握することはできません。
ネットワークだけを見ても、
- ルーターやスイッチ
- 無線LAN
- ファイアウォール
- クラウドネットワーク
- 認証システム
- ネットワーク監視
- メーカーごとの製品仕様
- ライセンスや保守サービス
など、非常に幅広い知識が必要です。
さらに、製品の仕様やライセンス体系は頻繁に変わります。
以前は正しかった情報が、現在もそのまま正しいとは限りません。
自分が専門としている分野であっても、細かな仕様や最新情報については、メーカーの資料を確認したり、専門の担当者へ問い合わせたりする必要があります。
つまり、分からないことがあるのは、エンジニアとして能力が低いからではありません。
分からないことがあるのは当たり前であり、大切なのは、その後にどのような行動を取るかです。
✅ ポイント
信頼されるエンジニアは、何でも知っている人ではありません。
分からないことを曖昧にせず、正しい情報を確認し、相手に分かりやすく説明できる人です。
知識が足りないと感じたのであれば、まずはその事実を素直に受け止める必要があります。
そのうえで、資料を調べる、人に聞く、実際に検証するなどして、自分の知識として身につけていけばよいのです。
分からないことから逃げずに、一つずつ確認して自分の中に取り込んでいく。
この繰り返しが、エンジニアとしての成長につながります。
私も最初は分からないことだらけだった
私がKDDIでプリセールスを担当するようになった頃、正直に言うと分からないことばかりでした。
それまで私はネットワークの運用や設計・構築を経験していましたが、プリセールスの仕事はまったく違う世界でした。
例えば、
- 提案書の作り方
- 見積書の考え方
- ライセンスの種類
- メーカーごとの製品仕様
- 保守サービスの違い
- 契約条件や提供範囲
など、それまで触れたことがない知識が数多くありました。
当時は、
「こんなことも知らないのかと思われたらどうしよう。」
そんな気持ちもありました。
ですが、経験を積んでいく中で気付いたことがあります。
それは、
ベテランの方ほど、分からないことは素直に確認していた
ということです。
メーカーへ電話をする。
ベンダへ問い合わせる。
社内の専門部署へ相談する。
設計担当へ確認する。
そうやって、一つひとつ情報の正確性を確認していました。
最初は、
「こんなことまで聞いていいのかな。」
と思っていましたが、実際には誰も笑いませんでした。
むしろ、
「確認してくれてありがとう。」
と言われることの方が多かったのです。
💡 大山の実体験
私はプリセールスになった当初、分からないことがあるたびにメーカーや社内の詳しい方へ相談していました。
最初は「聞くこと」が少し恥ずかしかったのですが、その経験があったからこそ知識が増え、少しずつ自信を持って提案できるようになりました。
今振り返ると、一番成長できた時期は「質問をたくさんしていた時期」だったと思います。
知ったかぶりは一瞬、信頼を失うのは一生
私が仕事をするうえで最も避けたいと思っているのが、
分からないことを分かったふりで説明してしまうこと
です。
その場では何とか乗り切れたように見えても、後になって説明が間違っていたことが分かれば、お客様や関係者はどう思うでしょうか。
「前回と言っていることが違う。」
「本当に理解しているのかな。」
「この人の説明は信用していいのだろうか。」
一度でもこう思われてしまうと、取り戻すのは簡単ではありません。
技術力以前に、「この人の話は信用できるか」という評価になってしまうからです。
反対に、
「申し訳ありません。その場では正確にお答えできないので、一度確認して改めてご回答します。」
と伝えた場合、多くのお客様は嫌な顔をしません。
なぜなら、お客様も「間違った回答」より「正しい回答」を求めているからです。
もちろん、毎回何でも持ち帰るのは良くありません。
ですが、曖昧な状態で答えるくらいなら、一度確認してから回答した方が、お客様にとっても安心できます。
⚠ 注意点
「たぶん大丈夫です。」
「おそらくこの仕様です。」
このような曖昧な表現は、後からトラブルにつながる可能性があります。
自信がないときは、その場で無理に答えず、確認してから正確な情報を伝えることをおすすめします。
私自身も、お客様から技術的な質問を受けた際、
「確認して、本日中にご連絡します。」
「メーカーへ確認したうえで回答します。」
と伝えることは今でもあります。
それは知識が足りないからではなく、
正確な情報をお伝えしたい
という考えがあるからです。
そして、その姿勢がお客様との信頼関係につながっていると感じています。
私が今でも意識している5つのこと
私は15年以上エンジニアとして仕事をしていますが、今でも「知らないことは確認する」という姿勢は変わっていません。
むしろ、経験を積めば積むほど、その大切さを実感しています。
私が普段から意識していることは、次の5つです。
① 分からないことは勉強不足だと素直に認める
知らないことがあるのは恥ずかしいことではありません。
技術は日々進化していますし、一人ですべてを把握することは不可能です。
だからこそ、自分に足りない知識があることを素直に認めるようにしています。
「知っているふり」をするよりも、「まだ勉強不足です」と認める方が、結果的に自分の成長にもつながります。
② 必ず正しい情報を確認する
分からないことがあれば、
- メーカーへ問い合わせる
- 公式ドキュメントを確認する
- 社内の詳しい担当者へ相談する
- 実際に検証する
など、できるだけ一次情報を確認するようにしています。
インターネットには便利な情報がたくさんありますが、古い情報や誤った情報も少なくありません。
だからこそ、「誰が発信している情報なのか」まで意識するようにしています。
③ 自分が理解できるまで飲み込む
確認した内容を、そのまま伝えるだけでは十分ではありません。
「なぜそうなるのか」
「どういう仕組みなのか」
を自分なりに理解することが大切です。
自分が理解できていないことは、お客様にも分かりやすく説明することはできません。
だから私は、一度自分の中で整理してから説明するようにしています。
✅ ポイント
人から聞いたことをそのまま伝えるだけでは、本当の意味で理解したとは言えません。
自分の言葉で説明できるようになって初めて、その知識は自分のものになります。
④ 間違えたら、すぐに訂正する
どれだけ確認していても、人は間違えることがあります。
私自身も、これまで一度も間違えたことがないわけではありません。
大切なのは、間違えないことではなく、
間違いに気付いたときに、すぐ訂正すること
です。
「前回は○○とお伝えしましたが、メーカーへ確認したところ△△が正しい内容でした。」
このように自分から伝えることで、お客様や関係者との信頼関係を保つことができます。
逆に、間違いに気付いているのに、そのままにしてしまう方が問題です。
⑤ 次は自分で答えられるようにする
確認して終わりでは成長できません。
確認した内容を覚え、次に同じ質問を受けたときには、自信を持って説明できるようになることが大切です。
一つずつ知識を積み重ねていくことで、少しずつ対応できる範囲が広がっていきます。
私自身も、この積み重ねによって、運用エンジニアからプリセールス、PM、そして現在のITコンサルタントへと仕事の幅を広げることができました。
💡 大山の実体験
Ciscoで働いていた頃も、現在ITコンサルタントとして働いている今も、メーカーへ確認したり、専門部署へ相談したりすることは普通にあります。
経験年数が増えるほど、「全部知っている人」になるのではなく、「正しい情報を集める方法を知っている人」になっていくのだと思います。
だから私は、分からないことを恥ずかしいとは思いません。
分からないまま進めてしまうことの方が、ずっと怖いことだと考えています。
まとめ
エンジニアは、何でも知っている必要はありません。
大切なのは、分からないことをごまかさず、正しい情報を確認し、自分で理解したうえで相手へ伝えることです。
🎯 まとめ
- 分からないことがあるのは恥ずかしいことではない
- 知ったかぶりより、確認して回答する方が信頼される
- 確認した内容は、自分の言葉で説明できるまで理解する
- 間違えたときは、自分から素直に訂正する
- 一つひとつの積み重ねが、信頼されるエンジニアへの近道になる
私自身も、15年以上エンジニアとして仕事をしていますが、今でも毎日のように新しいことを学んでいます。
知らないことを恥ずかしがる必要はありません。
大切なのは、分からないことから逃げず、一つずつ知識を積み重ねていくことです。
その積み重ねが、技術力だけでなく、「この人なら安心して任せられる」という信頼につながると、私は信じています。