SES・客先常駐

客先常駐はきつい?現役エンジニアが実際に経験して分かった本当のメリット・デメリット

 

どうも、大山です。

「客先常駐はきつい」

「客先常駐はやめとけ」

「SESや派遣で客先に行くのは不安」

ネットで検索すると、このようなネガティブな意見をよく見かけます。

実際、客先常駐には大変な部分があります。

環境が変わる、人間関係に気を使う、現場によって求められることが違う。

こうした難しさは確かにあります。

ただ、私自身は客先常駐を完全に否定していません。

むしろ、今のキャリアを作ってくれた大きなきっかけの一つが、客先常駐だったと感じています。

私はこれまで、

  • 派遣エンジニアとしてKDDIへ就業
  • KDDI在籍中に顧客先へ一時的に常駐
  • フリーランスとしてCisco案件へ参画

といった形で、複数の客先常駐を経験してきました。

この記事では、その実体験をもとに、

  • 客先常駐は本当にきついのか
  • 派遣・業務委託・フリーランスで何が違うのか
  • 客先常駐で成長できる人の特徴
  • 客先常駐で得られるメリット
  • 逆に注意すべきポイント

を本音で解説します。

この記事の結論

  • 客先常駐は確かにきつい部分がある
  • ただし、環境と人に恵まれれば大きく成長できる
  • 派遣会社よりも現場との関係が濃くなることが多い
  • スキルだけでなくコミュニケーション力が重要
  • 客先常駐で得た人脈が次の仕事につながることもある

 

結論:客先常駐は「どこへ行くか」より「誰と働くか」が大事

最初に結論です。

客先常駐は、確かにきついことがあります。

ただし、すべての客先常駐が悪いわけではありません。

私の経験上、客先常駐で一番大事なのは、

「どこの会社に所属しているか」よりも「誰と働くか」

です。

派遣社員として働いていても、フリーランスとして働いていても、毎日一緒に仕事をするのは現場の人たちです。

その現場に信頼できる人がいるか。

困ったときに相談できる人がいるか。

一緒に成長できる仲間がいるか。

ここで働きやすさは大きく変わります。

私自身、KDDIで派遣エンジニアとして働いていた頃は、最初から何でもできたわけではありません。

プリセールス経験もありませんでした。

提案書を書いた経験もありませんでした。

それでも、現場の方々やお客様に育ててもらい、結果的に大きく成長できました。

だから私は、客先常駐を単純に「きつい働き方」とは思っていません。

人との出会いによって、キャリアが大きく変わる働き方だと感じています。

 

派遣エンジニアには2種類ある

まず、派遣エンジニアについて整理しておきます。

一言で派遣エンジニアと言っても、実は大きく2種類あります。

種類 特徴
正社員型派遣 派遣会社の正社員として雇用され、各現場へ派遣される
登録型派遣 派遣会社に登録し、案件ごとに派遣先で働く

1つ目は、派遣会社の正社員として雇用されるパターンです。

この場合、派遣会社に所属している意識は比較的強いと思います。

社内の研修や面談があったり、同じ会社の社員として現場へ行く感覚があるからです。

一方で、2つ目は登録型の一般派遣です。

私がKDDIで働いていた時は、この登録型派遣に近い形でした。

登録のために派遣会社へ行った以外は、基本的に派遣会社とはメールや電話でのやり取りが中心でした。

コーディネーターの方とも、最初に会って話をしたくらいです。

その後は、派遣先の担当営業とのやり取りが中心になります。

ただ、その営業の方とも頻繁に顔を合わせるわけではありません。

面談の時点でも、営業とほぼ面識がない状態で派遣先の現場の方と話すこともあります。

 

大山の本音

登録型派遣の場合、「自分は派遣会社に所属している」という意識はそこまで強くありませんでした。

毎日顔を合わせるのは、派遣会社の人ではなく、派遣先の現場の方々だったからです。

 

派遣社員でも、実際に大事なのは現場での信頼関係

派遣社員として現場へ行くと、最初は不安があります。

「派遣だから軽く見られないか」

「スキルが足りなかったらどうしよう」

「現場になじめるだろうか」

私も最初は不安でした。

ただ、実際に働いてみると、重要なのは雇用形態ではありませんでした。

現場でどう振る舞うか。

ちゃんと会話できるか。

分からないことを素直に聞けるか。

周囲と信頼関係を作れるか。

この方がはるかに重要でした。

もちろん、何かトラブルがあれば派遣会社に相談できます。

派遣会社が間に入って解決に向けて動いてくれることもあります。

ただ、日々の仕事そのものは現場で進みます。

そのため、現場で働く上では、個人のスキルや人間性がかなり大切です。

これは派遣でも、SESでも、フリーランスでも同じだと思います。

 

最初からスキルが完璧である必要はない

ここは、これから客先常駐をする人に伝えたい部分です。

現場に入った瞬間から、すべてのスキルが揃っている必要はありません。

私自身、KDDIに派遣で入った当時、プリセールス経験はありませんでした。

提案書も書いたことがありません。

技術的にも、何でも知っていたわけではありません。

ネットワークの基礎知識がある程度でした。

では、なぜ仕事ができたのか。

それは、それまでの運用業務で、

  • お客様と直接会話する経験
  • データセンター移設の経験
  • 拠点の増設・移設・廃止作業
  • 障害対応
  • 現場調整

を経験していたからです。

特に役立ったのは、技術力そのものよりもコミュニケーションでした。

お客様が何に困っているのかを聞く。

分からないことを整理する。

周囲に相談する。

期限を意識して動く。

こうした基本的な部分が、プリセールスの現場でも役に立ちました。

ポイント

客先常駐では、最初から完璧である必要はありません。

ただし、分からないことを放置せず、周囲と会話しながら前に進める力は必要です。

 

KDDIの現場で育ててもらった経験

KDDIで働いていた時代は、私にとって大きな転機でした。

正直、最初から戦力になれていたわけではありません。

分からないことも多かったです。

それでも、周りの人たちが本当に丁寧に教えてくれました。

KDDIの社員の方々。

一緒に働いていた協力会社の方々。

そして、お客様。

多くの人たちに育ててもらいました。

そこで仲間もたくさんできました。

KDDIの方々も、派遣だからといって距離を置くのではなく、メンバーの一人として大切にしてくれました。

その経験は、今でも自分の中で大きな財産です。

今でも当時の仲間とは深い絆でつながっています。

大山の本音

私は、派遣社員としてKDDIで働いていました。

でも、現場では「外部の人」というより、チームの一員として扱ってもらえた感覚があります。

この経験があったからこそ、客先常駐に対する考え方が大きく変わりました。

 

客先常駐で別の顧客先へ行った経験

KDDIで働いていた時代に、顧客の客先へ一時的に常駐する案件を担当したことがあります。

派遣社員としてKDDIで働いている立場で、さらに業務委託のような形で別の顧客先へ行く案件でした。

正直に言うと、契約形態としてはかなり複雑でした。

二重派遣にあたるのかどうか、今振り返るとグレーな部分もあったかもしれません。

ただ、その経験から得たものも大きかったです。

その顧客先では、対応が難しい業務がありました。

そのため、私だけでなく、他の会社からも数名が呼ばれ、常駐して業務を行いました。

しかし、結果的にはお客様側でいろいろな意思決定が進まず、プロジェクトは解散となりました。

案件としては、成功とは言い切れません。

ただ、それでも無駄ではありませんでした。

常駐していたことで、現場の方々に顔を覚えてもらえました。

その後、別案件の引き合いをいただき、結果的に受注につながったこともあります。

この経験から、私は客先常駐の価値を強く感じました。

目の前の案件がうまくいかなくても、そこで築いた信頼や人脈が次の仕事につながることがあるからです。

 

客先常駐は「人脈」が大きな財産になる

客先常駐のメリットは、技術だけではありません。

人脈ができることも大きなメリットです。

現場に入ると、さまざまな立場の人と関わります。

  • 顧客の担当者
  • 元請け企業の社員
  • 協力会社のエンジニア
  • 営業担当
  • PM
  • ベンダー

こうした人たちと信頼関係を築けると、後々のキャリアに大きく影響します。

実際に私も、客先常駐で顔を覚えてもらったことが、次の案件につながった経験があります。

これは、在宅で一人だけで働いていたら得られなかったものです。

もちろん、リモートワークにも良さはあります。

ただ、若い頃やキャリアを広げたい時期には、現場で人と会って信頼関係を作る経験も非常に重要だと思います。

 

厳しい顧客対応でも、支えてくれる仲間がいれば耐えられる

顧客先での常駐は、楽なことばかりではありません。

厳しい要求をされることもあります。

急な対応が必要になることもあります。

相手の期待値が高く、プレッシャーを感じる場面もあります。

私が顧客先へ常駐していた時も、正直きついと感じる場面はありました。

ただ、その時に支えになったのが、KDDIの仲間たちでした。

派遣社員としてKDDIで働いていた立場ではありましたが、現場のメンバーとしてしっかり支えてくれました。

もしこのサポートがなかったら、耐えられなかったかもしれません。

客先常駐で大切なのは、常駐先だけではありません。

自分を支えてくれるチームがあるかどうかも非常に重要です。

 

フリーランスの客先常駐は孤独なのか

フリーランスというと、一人で何でも対応しなければいけないイメージがあるかもしれません。

確かに、フリーランスは会社員よりも自己責任の範囲が広いです。

ただ、実際には常に一人で戦うわけではありません。

私がCisco案件へ参画していた時も、商流として間に入っていた会社がありました。

私はその会社のメンバーとして常駐していました。

その会社の方々がしっかりサポートしてくれたため、フリーランスだからといって孤独を感じることはあまりありませんでした。

相談できる人がいる。

現場の状況を理解してくれる人がいる。

困った時に話せる相手がいる。

これはフリーランスにとって非常に大事です。

フリーランスの客先常駐でも、商流や現場によって働きやすさは大きく変わります。

ポイント

フリーランスだからといって、必ずしも一人で全部背負うわけではありません。

信頼できる商流やサポートしてくれる会社があれば、安心して常駐できるケースもあります。

 

客先常駐のメリット

ここまで実体験を書いてきましたが、客先常駐には明確なメリットがあります。

現場でしか学べないことがある

ネットワークやインフラの仕事は、机上の勉強だけでは身につかない部分があります。

実際の障害対応。

顧客との調整。

ベンダーとのやり取り。

本番環境での緊張感。

こうした経験は、現場に入ることで身につきます。

 

人脈ができる

客先常駐では、多くの人と出会います。

そのつながりが、後々の仕事につながることもあります。

私自身、常駐先での人脈が次の案件につながった経験があります。

 

自分の市場価値が分かる

客先常駐では、自社以外の環境で評価されます。

これは厳しい一方で、自分の市場価値を知る良い機会でもあります。

現場で評価される人は、転職でもフリーランスでも強いです。

 

キャリアの幅が広がる

客先常駐を通じて、さまざまな会社やプロジェクトを経験できます。

その結果、

  • 運用から構築へ
  • 構築から設計へ
  • 設計からPMへ
  • PMからITコンサルへ

というように、キャリアの幅を広げやすくなります。

 

客先常駐のデメリット

一方で、客先常駐にはデメリットもあります。

 

現場によって当たり外れがある

客先常駐は、現場によって働きやすさが大きく変わります。

人間関係が良い現場もあれば、厳しい現場もあります。

同じ会社に所属していても、配属先によって経験はかなり変わります。

 

孤独を感じることがある

現場に自社の人が少ない場合、孤独を感じることがあります。

相談相手がいないと、精神的にきつくなることもあります。

 

評価が見えにくい

客先で頑張っていても、自社の評価に正しく反映されるとは限りません。

この点はSESや派遣でよくある悩みです。

 

契約関係が複雑になることがある

派遣、業務委託、再委託など、商流が複雑になることがあります。

自分がどの立場で働いているのか、契約上どこまで対応すべきなのかは、事前に確認しておいた方が良いです。

 

客先常駐に向いている人

客先常駐に向いているのは、次のような人です。

  • 環境変化に対応できる人
  • 人と話すことが苦ではない人
  • 分からないことを素直に聞ける人
  • 現場で学ぶ姿勢がある人
  • 自分の市場価値を高めたい人

特に、コミュニケーション力は重要です。

技術力だけではなく、周囲と信頼関係を作れる人は、客先常駐でも評価されやすいです。

 

客先常駐に向いていない人

逆に、次のような人は客先常駐がきついかもしれません。

  • 環境変化が苦手な人
  • 同じ場所で長く働きたい人
  • 人間関係の変化に強いストレスを感じる人
  • 完全に会社任せで働きたい人
  • 自分から相談できない人

客先常駐では、自分から動く力が必要です。

分からないことを抱え込むタイプの人は、つらくなりやすいと思います。

 

客先常駐からキャリアアップする方法

客先常駐をきついだけで終わらせないためには、経験を次のキャリアにつなげることが重要です。

 

職務経歴書に書ける実績を作る

ただ常駐しているだけではなく、何を経験したかを意識しましょう。

  • どんな案件に関わったか
  • どんな役割を担当したか
  • どんな課題を解決したか
  • どんな人と調整したか
  • どんな成果を出したか

これを言語化できると、転職やフリーランス案件で評価されやすくなります。

 

現場の人脈を大切にする

客先常駐で出会った人とのつながりは、大きな財産になります。

私自身も、過去の現場で出会った人たちとの関係が、その後のキャリアに大きく影響しています。

 

次の働き方を考える

客先常駐で経験を積んだら、次の選択肢を考えても良いと思います。

  • 派遣で単価を上げる
  • フリーランスになる
  • 正社員として大手企業へ転職する
  • PMやプリセールスへ進む
  • ITコンサルを目指す

私自身も、客先常駐や派遣での経験が、その後のフリーランスやITコンサルにつながりました。

 

まとめ:客先常駐はきつい。でも人生を変える出会いもある

客先常駐は、確かにきつい働き方です。

環境は変わります。

人間関係にも気を使います。

現場によって当たり外れもあります。

それでも、私は客先常駐を経験してよかったと思っています。

KDDIで派遣エンジニアとして働いたこと。

顧客先へ常駐したこと。

フリーランスとしてCisco案件に参画したこと。

どれも簡単ではありませんでした。

しかし、その中で多くの人に出会い、多くのことを学びました。

そして、その経験が今のキャリアにつながっています。

 

客先常駐は、ただきついだけの働き方ではありません。

良い現場、良い仲間、良い経験に出会えれば、キャリアを大きく変えるきっかけになります。

 

大切なのは、客先常駐をゴールにしないことです。

その環境で何を学び、誰と信頼関係を築き、次にどう進むか。

ここを意識すれば、客先常駐の経験は必ず次のキャリアにつながります。

 

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この記事を書いた人

大山

ネットワークエンジニア歴15年以上。

食品メーカー、通信キャリア、外資系ネットワークベンダー、フリーランス、ITコンサルタントなど、さまざまな立場でインフラ案件に携わってきました。

運用・設計・構築だけでなく、プリセールス、PM、ITコンサルまで経験し、年収500万円台から1,000万円超までキャリアアップ。

現在は「Engineer Shift」を運営し、実体験をもとにエンジニアのキャリアや年収アップについて発信しています。

 

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