どうも、大山です。
「派遣エンジニアはやめとけ。」
IT業界へ転職しようとすると、一度はこの言葉を目にすると思います。
インターネットで検索すると、
- 雇用が不安定
- ボーナスがない
- 契約終了がある
- 将来性がない
このようなネガティブな情報がたくさん出てきます。
そのため、
「本当に派遣エンジニアになって大丈夫なのだろうか。」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、私は登録型派遣エンジニアとしてKDDIへ就業し、その経験が現在のキャリアにつながっています。
派遣時代にプリセールスを経験し、お客様への提案やプロジェクト推進を学び、多くの人との出会いがありました。
その後はフリーランスとして独立し、現在はITコンサルタントとして仕事をしています。
だからこそ言えるのですが、
派遣エンジニアは「やめとけ」と一言で片付けられる働き方ではありません。
働き方を理解し、目的を持って活用すれば、自分の市場価値を大きく高められる働き方でもあります。
この記事では、私自身が派遣エンジニアとして働いた経験をもとに、本当のメリット・デメリットを包み隠さずお伝えします。
この記事の結論
- 派遣エンジニアはキャリアアップの手段として非常に優秀
- 本業だけに集中できる環境が最大の魅力
- ただし「派遣だから」と受け身になる人は評価されない
- 協調性を持って働く人ほど、その後のキャリアも大きく伸びる
Contents
- 1 結論|派遣エンジニアは「目的」がある人にはおすすめ
- 2 派遣エンジニアは「やめとけ」と言われる理由
- 3 私が派遣エンジニアになって一番良かったと思うこと
- 4 正社員は本業以外の仕事が意外と多い
- 5 派遣エンジニアは「目の前の仕事」に集中できる
- 6 「派遣だからやりません」は絶対におすすめしません
- 7 私が現場で一番大切だと思っていること
- 8 KDDIでは「派遣」ではなく「チームの一員」として接していただきました
- 9 その経験が次のキャリアにつながりました
- 10 派遣エンジニアのデメリットも理解しておこう
- 11 こんな人には派遣エンジニアをおすすめします
- 12 派遣エンジニアを経験して、私が一番伝えたいこと
- 13 派遣という経験がフリーランス、そしてITコンサルにつながった
- 14 派遣エンジニアに向いている人・向いていない人
- 15 よくある質問(FAQ)
- 16 まとめ
- 17 関連記事
結論|派遣エンジニアは「目的」がある人にはおすすめ
最初に結論です。
私は派遣エンジニアという働き方をおすすめします。
ただし、それは「目的がある人」に限ります。
例えば、
- 大企業で経験を積みたい
- 年収を上げたい
- 設計・構築やプリセールスを経験したい
- 将来的にフリーランスを目指したい
- 市場価値を高めたい
このような目標があるなら、派遣という働き方は非常に相性が良いと思います。
私自身も、KDDIという大企業で働く機会をいただき、多くの経験を積むことができました。
その経験が、その後のフリーランスやITコンサルタントというキャリアにつながっています。
一方で、
「何となく派遣を続ける。」
これはおすすめしません。
派遣はゴールではなく、自分の市場価値を高めるためのステップとして考えるのが一番良いと思っています。
派遣エンジニアは「やめとけ」と言われる理由
まずは、派遣エンジニアが「やめとけ」と言われる理由を整理してみます。
契約終了の可能性がある
派遣は契約期間が決まっています。
そのため、案件が終了したり、派遣先の状況が変わったりすると契約終了になることがあります。
この点は、正社員と比較すると不安に感じる人も多いでしょう。
ボーナスや昇給が基本的にない
私が登録型派遣として働いていた頃も、正社員のようなボーナスはありませんでした。
また、毎年自動的に昇給していくような制度も基本的にはありません。
収入を上げたい場合は、自分の市場価値を高めて、より単価の高い案件へ移ることが重要になります。
逆に言えば、
会社の評価を待つのではなく、自分の実力で収入を上げられる世界
とも言えます。
将来に不安を感じやすい
「派遣を続けていて大丈夫なのだろうか。」
これは私自身も何度も考えました。
だからこそ私は、派遣という働き方をゴールにするのではなく、次のキャリアへつなげることを意識して働いていました。
私が派遣エンジニアになって一番良かったと思うこと
ここからは、実際に働いて感じたことです。
派遣エンジニアになって、一番良かったことがあります。
それは、
本業だけに集中できることです。
これは、正社員時代と比べて本当に大きな違いでした。
正社員は本業以外の仕事が意外と多い
私は新卒で食品メーカー系のIT企業へ入社しました。
もちろん、その会社では多くのことを学ばせていただきましたし、今でも感謝しています。
しかし、正社員として働いていて感じたことがあります。
それは、本業以外の仕事が想像以上に多いということです。
例えば、
- 目標設定シートの作成
- 自己評価や査定面談
- 昇給・賞与の評価資料
- 新入社員の育成(OJT)
- 改善活動や分科会への参加
- 会社の方向性を考える社内活動
もちろん、会社を運営していくうえで必要な仕事です。
決して無駄だとは思っていません。
しかし正直なところ、
「もっと技術の勉強や、お客様対応に時間を使いたい。」
そう感じることも少なくありませんでした。
派遣エンジニアは「目の前の仕事」に集中できる
一方、派遣エンジニアになると状況は大きく変わりました。
基本的には、お客様から依頼された業務をしっかりこなすことが求められます。
評価シートを書くこともありません。
査定面談もありません。
分科会へ参加することもありません。
会社の政治や社内調整を気にする必要もありません。
目の前のお客様と、目の前の仕事に集中できる環境。
これは私にとって、本当に働きやすい環境でした。
また、KDDIでは派遣社員だからといって特別扱いされることもありませんでした。
お客様との打ち合わせに参加し、提案書を作成し、案件を進める。
社員の方々と同じように仕事を任せていただき、一人のメンバーとして接していただけたことを今でも感謝しています。
大山の本音
派遣エンジニアは「社員ではないから気楽」というイメージを持たれることがあります。
確かに、本業以外の業務が少ない分、自分の仕事へ集中しやすい環境なのは事実です。
だからこそ、その時間をスキルアップやお客様への価値提供に使うことで、自分自身の市場価値を大きく高められる働き方だと感じています。
ただ、この働きやすさを勘違いしてしまう人もいます。
現場では時々、
「私は派遣なので、その仕事はやりません。」
という人を見かけることがありました。
私は、この考え方だけは絶対におすすめしません。
なぜなら、その姿勢一つで、その後のキャリアが大きく変わってしまうからです。
「派遣だからやりません」は絶対におすすめしません
派遣エンジニアは、本業へ集中できるという大きなメリットがあります。
しかし、この環境を勘違いしてしまう人もいます。
実際に私が現場で見てきた中にも、
「私は派遣なので、その仕事は社員の方がやってください。」
と、依頼された仕事を断る人がいました。
もちろん、契約範囲を超える仕事まで何でも引き受ける必要はありません。
派遣契約には業務範囲がありますし、無理な依頼であれば営業担当へ相談することも大切です。
ただ、
「派遣だからやらない」
という姿勢を最初から見せてしまう人は、現場ではあまり良い評価を受けません。
現場で一緒に働く人たちからすると、
「この人には頼みにくいな。」
「一緒に仕事がしづらいな。」
という印象になってしまうからです。
ポイント
契約を守ることは大切です。
しかし、契約だけを盾にする人と、チームとして協力しようとする人では、現場での評価は大きく変わります。
私が現場で一番大切だと思っていること
私は派遣でも、フリーランスでも、ずっと意識してきたことがあります。
それは、
「まずは話を聞いてみる。」
ということです。
例えば、
「この仕事お願いできない?」
と言われたら、
最初から
「契約外なのでやりません。」
とは言いません。
まずは、
- 何に困っているのか
- なぜ私へ依頼したのか
- 自分にできる範囲はどこまでか
これを確認します。
そのうえで、
できることは協力する。
難しいことは理由を説明して相談する。
これが社会人として自然な姿勢だと思っています。
これは派遣だけではありません。
正社員でも、フリーランスでも同じです。
KDDIでは「派遣」ではなく「チームの一員」として接していただきました
私がKDDIで働いていた頃、本当にありがたかったことがあります。
それは、派遣社員という立場でありながら、
一人のメンバーとして接していただけたことです。
お客様との打ち合わせにも参加しました。
提案書も作成しました。
案件の進め方も一緒に考えました。
もちろん、分からないこともたくさんありました。
プリセールス経験はありませんでしたし、
提案書を書いたこともありませんでした。
それでも、
KDDIの社員の方々や協力会社の皆さんが、本当に丁寧に教えてくださいました。
失敗してもフォローしてくださいました。
相談にも乗ってくださいました。
だからこそ、
「もっと期待に応えたい。」
そう思いながら仕事をしていました。
大山の本音
派遣だから評価されたのではありません。
一人のエンジニアとして信頼していただけたことが、一番嬉しかったです。
その経験が次のキャリアにつながりました
KDDIで経験したことは、その場だけで終わりませんでした。
派遣時代に経験した、
- お客様対応
- 提案活動
- プリセールス
- プロジェクト推進
これらが、その後のフリーランス案件でも高く評価されました。
さらにCisco案件へ参画し、
PMやITコンサルタントとして仕事をする現在にもつながっています。
振り返ると、
派遣という働き方そのものが評価されたのではありません。
派遣という環境で、どれだけ経験を積み、人との信頼関係を築いたか。
それが今のキャリアにつながっています。
派遣エンジニアのデメリットも理解しておこう
もちろん、派遣エンジニアにはデメリットもあります。
契約終了がある
案件が終了すれば、契約も終了します。
正社員のような安心感はありません。
福利厚生は正社員ほど充実しない
会社によって違いはありますが、住宅手当や退職金などは期待しにくいでしょう。
帰属意識は薄くなりやすい
登録型派遣では、派遣会社へ行く機会はほとんどありません。
そのため、「会社に所属している」という感覚はあまり強くありませんでした。
私の場合は、毎日顔を合わせるKDDIの皆さんの方が、はるかに身近な存在でした。
こんな人には派遣エンジニアをおすすめします
- 未経験からIT業界へ入りたい人
- 大手企業で経験を積みたい人
- 年収アップを目指したい人
- フリーランスを目指している人
- 市場価値を高めたい人
一方で、
- 絶対的な安定だけを求める人
- 一つの会社で定年まで働きたい人
こういった方は正社員の方が向いているかもしれません。
派遣エンジニアを経験して、私が一番伝えたいこと
ここまで、派遣エンジニアのメリット・デメリットについてお話ししてきました。
最後に、15年以上エンジニアとして働いてきた私が、一番伝えたいことがあります。
それは、
「働き方そのものがキャリアを決めるわけではない」
ということです。
正社員だから成功するわけでもありません。
派遣だから失敗するわけでもありません。
フリーランスだから自由というわけでもありません。
私自身、
- 正社員
- 登録型派遣
- 業務委託
- フリーランス
- ITコンサルタント
と様々な働き方を経験してきました。
その中で一番感じたことは、
「どんな働き方をするか」よりも、「その環境で何を学ぶか」の方が何倍も大切だということです。
私は派遣という環境で、お客様との接し方を学びました。
プリセールスも経験しました。
提案書の作り方も教えていただきました。
そして何より、
人との信頼関係の大切さ
を学びました。
派遣という経験がフリーランス、そしてITコンサルにつながった
派遣エンジニアとしてKDDIで経験したことは、その場限りのものではありませんでした。
その後フリーランスになり、Cisco関連の案件へ参画したときも、
- お客様とのコミュニケーション
- 提案の進め方
- 資料作成
- プロジェクト推進
など、多くの場面で派遣時代の経験が役立ちました。
さらに現在のITコンサルタントという仕事でも、
技術力だけではなく、
「お客様が何に困っているのかを理解し、一緒に解決策を考える力」
が非常に重要です。
この考え方の土台を作ってくれたのは、間違いなく派遣時代の経験でした。
大山の本音
当時は「派遣だから」と深く考えたことはありませんでした。
ただ目の前のお客様と、一緒に働く仲間のために頑張ろう。
それだけを考えていました。
今振り返ると、その積み重ねが今のキャリアを作ってくれたのだと思います。
派遣エンジニアに向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
|
|
もちろん、どちらが正解ということではありません。
自分がどんなキャリアを目指したいのかによって、最適な働き方は変わります。
よくある質問(FAQ)
派遣エンジニアは本当にやめた方がいいですか?
私はそうは思いません。
目的を持って経験を積めば、大企業で働くチャンスや市場価値を高める機会も多くあります。
派遣エンジニアでもキャリアアップできますか?
もちろん可能です。
私自身も派遣時代の経験を活かして、フリーランス、そしてITコンサルタントへキャリアアップすることができました。
派遣社員でもお客様と直接やり取りできますか?
案件によりますが、私がKDDIで働いていた頃は、お客様との打ち合わせや提案活動にも参加していました。
派遣エンジニアで評価される人はどんな人ですか?
技術力だけではありません。
協調性があり、相手の立場を考えながら仕事ができる人は、現場でもお客様からも信頼されます。
派遣からフリーランスになることはできますか?
十分可能です。
派遣で経験を積み、市場価値を高めることで、より高単価な案件へ挑戦できるようになります。
まとめ
派遣エンジニアは「やめとけ」と言われることがあります。
確かに、
- 契約終了がある
- ボーナスがない
- 将来に不安を感じやすい
というデメリットはあります。
しかし、それだけで判断するのは非常にもったいないと私は思います。
私自身、派遣という環境で多くの経験を積み、多くの人との出会いがありました。
そして、その経験が現在のキャリアへとつながっています。
だから私は、
派遣という働き方ではなく、「派遣という環境をどう活かすか」が重要だと考えています。
最後に伝えたいこと
派遣という働き方は、決して「楽をするため」の働き方ではありません。
本業へ集中できるというメリットを活かし、自分自身の市場価値を高めるための働き方です。
そして、どんな働き方でも一番評価される人は共通しています。
「またこの人と一緒に仕事がしたい。」
そう思ってもらえる人です。
私自身、これまでのキャリアを振り返ると、技術だけで評価された仕事はほとんどありません。
お客様や仲間との信頼関係を大切にしてきたことが、派遣、フリーランス、そして現在のITコンサルタントという仕事へとつながっています。
これから派遣エンジニアを目指す方も、ぜひ「契約」だけではなく、「信頼」を大切にしながらキャリアを築いていただけたら嬉しいです。